グリーン建築推進協議会 2013年秋の地区会員大会 参加報告

グリーン建築推進協議会 秋の地区会員大会が全国各地で開催されました。
当でんでん協会からは次の5地区の大会に参加させていただきました。

平成25年9月21日 九州・沖縄地区会員大会

沖縄県宜野湾市「マリン支援センターまりりんぎのわん」にて開催。
この講演だけでも、参加者の皆さんがわざわざ沖縄まで来た甲斐があったのではないでしょうか?開催地である沖縄では文化財の保存修理工事の講演をいただきました。



平成25年10月12日 北信越地区会員大会

福井県越前町。地元で活動する会員さん、松田工務店さんに協力いただき「住まいの資料館」で開催されました。地元の素材、伝統素材、そして住まいづくりへのこだわりがしっかりと展示されている素敵な資料館でした。

北信越地区での記念講演は石森修一郎氏をお迎えして 「平成の世に悠久の時を越え四層四階の木造天守閣が威風堂々とした往年の姿で甦った」と題して、平成16年に竣工した愛媛県の大洲城のオハナシ。

 

誰もが大変熱心に。とても参考になる、経験に則ったお話でした。


平成25年10月13日 中部地区会員大会

三重県桑名市・桑名市市民センターで開催されました。

中部・東海地区からの熱意溢れる会員さんが集まりましたが…もう少し集まって欲しかったですね。

会議と講演を早めに済ませ、街へ。記念講演は行わず、桑名の六華苑での見学会です。
六華苑は山林王・諸戸清六邸として大正12年に竣工した国の重要文化財です。洋館部分は鹿鳴館の設計で知られるジョサイア・コンドルによるもの。屋根は天然スレート葺き、この建物が木造モルタルなんて…驚きの建築でした。

平成25年10月26日 関東地区会員大会

東京都豊島区・男女平等推進センターにて開催されました。

記念講演は「既存住宅流通市場 流通活性化の課題と具体策」。首都圏既存住宅流通促進協議会の代表、西生 建 氏をおむかえして、これからのニッポンに必要なコトを学びました。


平成25年11月2日 北海道地区会員大会

北海道札幌市の【札幌市生涯学習総合センター ちえりあ】にて開催されました。
道内の古民家再生協会の会員さんのほか、多くの一般参加もいただきました。

記念講演は「北海道の瓦屋根について」。一般社団法人北海道瓦屋根保存普及協会の林文浩 代表より、実際の改修現場の状況から北海道開拓とともに使われてきた瓦の歴史や瓦の劣化状況などを学びます。

全国での基調講演

各地で行われた記念講演のほか、2つの基調講演が全ての会場で行われました。

一般社団法人伝統建築防腐防虫対策協会 代表理事 永嶺亮仁 氏

「ここが変だよシロアリ業界」

古民家鑑定のオプションとして導入される【床下インスペクション】の説明に加え、現代の防虫における問題点を赤裸々に語っていただきました。なぜ伝統建築が今の世まで残されてきたのか?防虫、防腐の様々な観点から分析した結果を、ご説明いただきました。
「この地球上に害虫などいない!」と熱く語ったその真意。虫が居なくなることは、私たちの未来が閉ざされる結果に結びつく…という大変なお話も。

一般社団法人古民家を災害から守る地盤診断機構 代表理事 田中昌明 氏

「地盤診断システム」

古民家鑑定のオプションとして導入される【地盤診断システム】の内容に加え、先日の伊豆大島での災害をはじめとした、各地での土砂災害について丁寧にご説明いただきました。
地盤のスペシャリストとしてこれまで培った知識と見識、そして全国災害現場での経験。それらをもとにしたお話は大変興味深いモノばかり。この地盤診断によって、少なからぬ人々の命が救われる未来があるのだと実感出来ます。

地区会員大会はこれらの会場のほか、関西、東北、中四国の各地域で開催されました。

次は平成26年2月26日に東京で開催される全国会員大会。
多くの「仲間」と笑顔で会いましょう。

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